- 最終更新日: 2021.11.25
- アドバイス
【インタビュー記事】本場アメリカのバーベキュー(BBQ)メニューとは!?現地在住の友人に直接聞いてみた!
バーベキュー(BBQ)の本場がアメリカであることは、
皆さんご承知のことかと思います。
日本とアメリカではバーベキュースタイルがちょっと違うことも。
前回は、私の体験を通して
アメリカのバーベキューがどういったものであるのか、
皆さんに一例をご紹介させていただきました。
↓前回のコラムはこちら↓
【体験レポ】アメリカ合衆国モンタナ州:世界自然遺産「グレイシャー国立公園」で絶景バーベキュー!
その中で軽く触れていた、メニューについて
今回はフォーカスしてお届けしたいと思います。
実際にアメリカではどういうバーベキューメニューがあるのか?
現地の友人と、アメリカでバーベキュー経験がある方に
インタビューしてみました。
日本でおなじみの「アレ」や、新しい発見もあると思います。
ぜひ、比較してお楽しみください!
目 次
アメリカンバーベキューの歴史
「バーベキュー(BBQ)」はものすごく奥深く、
移民によるアメリカ建国の歴史をなぞるような背景があるといわれています。
バーベキューという言葉の成り立ち
西インド諸島の先住民であるタイノ族はハイチ語を使っていましたが、
現地では 「肉の丸焼き用の木枠」を「バルバコア」と呼んでいました。
それが転じて、「丸焼き」を意味するスペイン語「バルバゴア」が派生しました。
その後、大航海時代に英語圏に伝わり「バーベキュー」となったといわれています。
また、「バーベキューベルト」と呼ばれる一帯もあり、
「バルバコア」が伝えられた道筋をたどる地域を指します。
西インド諸島の調理法がスペイン人によってアメリカ大陸北部にもたらされ、
他のヨーロッパからの移民を通じて伝えられていきます。
各土地に移住してきた人々の文化の影響を受け、
メニューの違いや下味の違い、バーベキューソースのベースの違いなど、
土地ごとに調理法のバリエーションが発展したとのことです。
※例
【下味】黒胡椒やチリペッパーなどのスパイス、パセリ、バジルなどのハーブ
【バーベキューソース】トマトペーストでピリッとした辛味があるテキサスのバーベキューソース、ビネガーベースが主流のノースキャロライナのバーベキューソースなど
定番や人気メニューといったらこれ!
アメリカのバーベキュー三大料理
アメリカのバーベキューメニューといえば、以下3つが挙げられます。
・プルドポーク
・スペアリブ
・ブリスケット
本場アメリカの人々から愛され、バーベキュー三大料理ともいわれています。
バーベキューといえば?となると誰もがこの3つは候補にあげるなど、
アメリカでは定番中の定番かつ、人気のあるメニューです。
プルドポークとは?
じっくり火を通した豚の塊肉を細かく裂き、
バーベキューソースで味付けした料理のことです。
パンに挟んで食べるのが一般的なようです。
時間をかけて火を通すため、豚肉の余分な脂が落ちます。
そのためお腹にもたれずに肉の旨味が味わえるため、
肉好きにはたまらないメニューなのです。
スペアリブとは?
あの豪快な骨のついた大きな肉を見た経験はありませんか?
サイズはともあれ、日本のスーパーでも入手可能ですね。
スペアリブは、骨のついた豚肉のことを指します。
多くは、豚肉が使われていますが、
牛や鶏にもスペアリブはあります。
バーベキューソースやハニーマスタードで味付けをするのが一般的だそうです。
ブリスケットとは?
ブリスケットとは牛の胸肉(前足の内側)を表す言葉で、
体重を支えるため筋肉が多くて硬いお肉です。
日本では「肩ばら」といわれています。
塩とコショウのシンプルな味付けで、
なんと10~15時間スモークして食べるのが一般的だそうです!
定番メニューは他にもある!
アメリカのバーベキュー三大料理の他にも定番メニューはまだまだあります!
・ベイビーバックリブ
・バーベキューチキンウィング
・ハンバーガー
・ホットドッグ
ベイビーバックリブとは?
ロース側の骨付き肉でアメリカにしかない、
本場ならではの味といわれています。
スペアリブより小さいバックリブという意味から、
ベイビーバックリブといわれるようになりました。
スペアリブは、バラ側の骨つき肉で適度に脂があり、
バックリブより肉厚などの違いがあります。
バーベキューソースで味付けするのが一般的だそうです。
バーベキューチキンウィング
日本でもおなじみ、鳥の手羽先のことです。
テイストの種類はかなり豊富ですが、
ハニーバーベキューソースで味付けしたものが人気があるようです。
ハンバーガー
おなじみのハンバーガーですね。
焼いた肉を挟んで簡単に調理ができるところが何よりのメリット。
また、アメリカでは牛肉以外で挟んだものを「サンドウィッチ」と表現するため、
私達が考えるハンバーガーは正式なハンバーガーではない可能性がありますね(笑)
例として、プルドポークをパンに挟んだ、プルドポークサンドウィッチ。
バーベキューソースで味付けしているものが一般的だそうです。
バンズも使っていますし、
日本人から見ると「ハンバーガー」と言いたくなりそうですが、
これは「サンドウィッチ」です。
ホットドッグ
ホットドッグもバーベキューのメニューです。
こちらも簡単に調理ができ、ソーセージもいろんな種類の味があることが利点です。
家庭の好みに合わせて、ノーマルで食べたり、トッピングをアレンジしたりしています。
サイドメニューも欠かせません!
また、アメリカのバーベキューでは、
メイン料理に限らず、サイドメニューも忘れてはいけません。
サイドメニューの定番は以下5点!
・コーンブレッド
・ベイクドビーンズ
・マックアンドチーズ
・フライドポテト
・ベイクドポテト
コーンブレッド
トウモロコシの粉を使って焼いたパンのことを指します。
日常でも食べることが多く、特に感謝祭(11月の第4木曜日)とその週末には、
七面鳥料理と並んで欠かせない食べ物の一つでもあるのです。
甘すぎないほんのりとした優しい甘さがあります。
ベイクドビーンズ
ベイクドビーンズと聞くと、「焼いた豆」をイメージしそうですが、
甘辛いソースで煮たインゲン豆のことを指します。
こちらも、日常的に食べられており、バーベキュー料理に限らず、
色々なメイン料理と共に食べられている一品です。
マックアンドチーズ
茹でたマカロニにチーズを絡めたものを指し、グラタンの一種とされています。
アメリカで代表的な家庭料理であり、多くのレストランでも見かける一品です。
フライドポテト
日常でもよく食べられるフライドポテトですが、
バーベキューの定番メニューでもあります。
現地ではよくフレンチフライと言われており、
バーベキューの時は比較的太いものをよく食べているのが見受けられます。
ベイクドポテト
よく焼肉専門店などで見かけるじゃがいものホイルバター焼きと同じです。
アメリカでは一般的にジャガイモを丸々焼いていることが多いようです。
ジャガイモに切れ込みを入れ、
お好みでバターをのせアルミホイルで包み焼きます。
日本とアメリカのバーベキュースタイルの違い
日本とアメリカでは、バーベキュースタイルの違いがあります。
例えば、調理時間や調理器具の違い、食べるタイミングの違いがあげられます。
調理時間の違い
日本でバーキューを行う場合は、短時間で焼けるお肉が多く、
出来立てをすぐに食べることが一般的かもしれません。
一方アメリカでは、直火や熱した炭火で食材をゆっくりと焼いて食べます。
三大料理を見て頂ければわかる通り、
塊肉を調理するため、どうしても時間がかかります。
ブリスケットに至っては、10~15時間のスモークが必要になります。
日本では考えられませんね。
「低温で長時間調理」
これがアメリカンバーベキューの1番のポイントかもしれません。
また、インタビューの中で、
調理時間は家庭によってかなり違いがある様でした。
肉の大きさや種類、焼き加減の好み、メニューによって、
バーベキューをする前日や朝早い時間から準備をしたり、
数時間で完成する場合もあったりまちまちです。
そのため、一概にどれくらいかかると表すのは難しいですね。
しかしながら、扱っているメニューを見ると、肉を焼く時間自体はかかっていると考えられますが
焼いた肉を使ってさっと作れる、
ハンバーガーやホットドッグなどと組み合わせていますね。
サイドメニューについては、肉を焼いている時間で調理できそうなものばかりです。
肉とサイドメニューの調理時間は、それでバランスを取っていると言えるでしょう。
調理器具の違い
アメリカのバーベキューはホームパーティーの一環でもあり、
休日に友人を集めて家の庭先で行われる日常的なイベントとしても位置付けられています。
そのため、一家に一台バーベキューコンロがあるのが一般的だそうです。
大きなドーム型で蓋つきのコンロが、
アメリカでは人気のバーベキューコンロとしてよく使われています。
日本ではまだまだ長方形コンロをお持ちの家庭が多いかもしれませんが、
アメリカのバーベキューグリルのトップシェアブランド「ウェーバー」や、
それに似た形式のものが
近年、ホームセンターでも増えてきている印象です。
分厚い塊肉をそのまま使って調理することが多く、
低温のまま時間をかけて肉に火を通しているのです。
時間をかけて調理した本格的な料理が食べられ、
直火焼きだけでなくローストやスモークなどいろいろな調理法が楽しめるのも特徴の一つです。
食べるタイミングの違い
日本では、お肉が焼き上がり次第みんなで分け合って食べる、
「焼きながらバーベキュー」が一般的です。
一方アメリカは、肉や野菜を全て焼いてしまい、
お皿に綺麗に盛り付けてから、みんなで一斉に食べます。
肉を長時間焼いている場合だと時間がかかるため、
それが出来上がるタイミングで他の料理も出来上がるように調整したり、事前に準備を行います。
追加でお肉を焼く場合は、焼きながら食べる日本のバーベキューと同じです。
しかし、食べ始めの時点で、
参加者も料理も一旦全部揃ってから食べ始めるという違いがあるようです。
まとめ
本場アメリカのバーべキューメニューについてお届けしましたが、いかがだったでしょうか?
新たな発見がありましたか?
今回は、ホームパーティー感覚で家で行う時のメニューが中心でした。
やはり低温でじっくり調理されている塊肉を見ると、
かなり食欲がそそられたのではないでしょうか?
日本では、焼きそばやおにぎりを主食として
添えることも多いですが、
本場にならって、焼いたお肉をパンやバンズで挟んで食べるのも
簡単でいいかもしれませんよ?
時間があれば、お家でプルドポークやスペアリブなどの、
じっくり本格的なメニューにトライしてみてください。
本コラムを参考に、
アメリカンスタイルでバーベキューをしてみてはいかがでしょうか?
・調査方法
インタビュー(対象:アメリカ在住の友人と現地でバーベキュー経験がある方)
・参考サイト
アメリカン・ビュー(2021.11.07)
学生フリーランスとして、ライターをしております。アクティブなことが大好きで、海によく行ったり、アメリカの世界遺産でもある山にハイキングをしに行ったりしています。地元では、ビーチパーティーでバーベキューをするのが一般的です。地元民の夏といえば、ビーチパーティー。毎年夏が来るのが待ち遠しいです。今年の夏は、アメリカでバーベキューを体験しました。