- 最終更新日: 2021.10.23
- アドバイス
【体験レポ】アメリカ合衆国モンタナ州:世界自然遺産「グレイシャー国立公園」で絶景バーベキュー!
みなさん、
本場アメリカのバーベキューといえば何を想像しますか?
また、どんな場所を想像しますか?
たくさんの料理、豪快な肉塊、ビーチの側や川沿いの景色、
いろんなことが頭に浮かんでくると思います。
私自身、世界遺産にも登録されている
「グレイシャー国立公園」で勤務経験があり、
ゲストとして参加することが多々ありました。
今回は、そこでの体験を基に、
現地の人と共にバーベキューを行い、
感じたことや学んだことを紹介していきます。
目 次
世界自然遺産「グレイシャー国立公園」とは?
1910年5月11日に設立され、1995年に世界自然遺産として登録されました。
カナダの国境と接しているモンタナ州にあり、
高々とした山が連なり、50以上の氷河と200以上の湖が点在しています。
ハイキングやカヤック、乗馬などの
数多くのレジャーを楽しむことに加え、
ヘラジカ・ハイイログマ・ハゲタカ等の野生動物や緑あふれる野性植物との触れ合い、歴史的建造物も楽しめるという
魅力が詰まっている国立公園です。
この夏、私は、グレイシャー国立公園内にある
「ウェストグレイシャー」で行われた
バーベキューに参加しました。
ウェストグレイシャーには、マクドナルドレイクという有名な湖があり、
そのすぐそばにあるバーベキュースポットで、
湖を眺めながら食事を楽しみました。
国立公園といっても、全く公園のイメージはなく、
私たちが日本で想像するよりも、
はるかに大きな山や湖が目の前に広がっています。
アメリカは何においても規格外とよく言われますが、
それは事実で、自然もかなり壮大なのです。
テレビで見るより、大迫力の自然に囲まれ、新鮮な空気、
そして、ゆったりとした時間が流れています。
バーベキューというだけでもテンションが上がりますが、
これだけの大自然に囲まれてできることは、
ものすごく贅沢な気持ちにもさせてくれます。
レジャー×バーベキューのために長距離移動も!
なんと、アメリカのバーベキューでは、
キャンプやハイキングを同日に行うことも珍しくありません。
行動も規格外(笑)
大自然が大好きな人たちが行うバーベキューは、
作って、食べて、みんなで楽しむだけでは終わらないのです。
世界遺産に登録されている場所に訪れている事もあり、
キャンプやハイキングも一緒に行います。
ハイキングの後にバーベキューを行って、一泊し帰宅する。
それが、ここで目にしてきた光景でした。
バーベキューを行うアメリカ人のパワフルさ、
かなり伝わるのではないでしょうか。
また、バーベキューを行うには、いくつかの道具が必要になります。
加えて、キャンピンググッズにハイキンググッズとなると、
飛行機や電車でくるには荷物が多すぎてしまいます。
国土面積が広いアメリカでは、交通機関を利用することは
必須であるため、
何で訪れるかというと自家用車。
多くは、後ろに広いトランクが備わった大型車を使っています。
また、自家用車の後ろにキャンピングカーを繋げて
訪れる人も多くいます。
そして、バーベキューに対する気持ちや時間も桁が違います。
アメリカの端から端でも約3時間の時差があり、
ニューヨークからロサンゼルス間を車で行く場合でも
ノンストップで約42時間。
日本人の場合、1日走らせても目的地に着かない時は、
時間がかかるなら仕方がないと諦める人が多いかもしれません。
しかし、アメリカ人のバーベキューにかけるガッツは並外れたもの。
世界遺産等、特別な場所で行えるとなると、いつも以上の気合いをみせるのです。
アメリカ横断、縦断するほどの距離なんて関係ないぞと言わんばかりに、
バーベキューをするため何日もかけて車を走らせます。
それも、「楽しむぞー!」とやる気に満ち溢れているのです。
数日間の長旅を終え、
現地入りしてすぐにハイキングに行き、
バーベキューを行い始めます。
みんな長旅を感じさせないほど、
表情は清々しく、肉を食べ、お酒を飲んでは、
賑やかに過ごしているのが通常です。
かなりパワフルさを感じるバーベキュー、
それに加えて、どんな状況でも楽しむ姿勢は、
アメリカならではかもしれませんね。
アメリカンバーベキューメニューとは?
ホットドッグやハンバーガーが主流
バーベキューといえばアメリカンビーフ!
それは、本場でも同じです。
しかし、本場のバーベキューに出てくる料理は少し日本とは異なります。
日本でバーベキューといえば、できたての肉をすぐ食べる、
いわゆる「外で行う焼肉」という印象です。
なんと本場では、ホットドッグやハンバーガーなどが主流なのです。
私が参加したバーベキューでも、
ハンバーガーやホットドックが出ており、
そのほかにもエビやサラダ、ナチョスがあり、
みんなでシェアをして食べていました。
ナチョス…溶けたチーズと他のおいしいトッピングをトッピングしたトルティーヤチップスの料理。
(google翻訳より)
今回はキャンプ場でのバーベキューだったため、
簡単に調理できる料理が主でした。
現地の方によると、普段家でバーベキューをする場合は、
大きな肉の塊を、オーブンやスモークマシーンで
時間をかけてゆっくりと調理した、
本格的な料理を味わっているようです。
国や宗教を越えたメニュー
また、アメリカでは、ヴィーガンやベジタリアンの方も多いため、
ミートバーガーやヴィーガン向けベーコンなどを自分の家から持ち込んで対応している人もいました。
ヴィーガン…動物由来の食品を一切食べず、通常は他の動物性食品を使用しない人。
(google翻訳より)
ベジタリアン…特に道徳的、宗教的、または健康上の理由から、肉や時には他の動物製品を食べない人。
(google翻訳より)
日本に比べると、ヴィーガンやベジタリアンの方向けの商品も多いため、
お肉が食べられなくても『植物肉(フェイクミート)』の食材を使い、
一緒にご飯を食べ楽しんでいる印象でした。
さらに、アメリカは沢山の文化が混ざり合うため、
各地の郷土料理が出てくることも珍しくありません。
上記の写真は、「Salmon en croute(サーモンアンクルート)」という
フランスで最も人気のある「encroute(アンクルート)」の
一つとされている料理で、
簡単に言うとパイ包みです。
実際に現地で調理し、ご馳走してくれました。
世界の食べ物を知ることができるきっかけになることや、
それぞれの食のスタイル、宗教によって口にできない時の対応が柔軟であることも、
多くの人が共存するアメリカならではだと感じさせてくれます。
アメリカンバーベキューの魅力とは?
フラットで対等な関係で参加できる
やはり本場アメリカといえば、
かなりフレンドリーな人が多いのが印象的ではないでしょうか。
まさに、バーベキューの場でも同様、誰でもWelcome状態!
その場で調理するものだけでなく、
それぞれ持ち込んだ食べ物、スナック、お酒を
みんなで一緒にシェアをして、
楽しい時間を過ごします。
上下関係がないところもアメリカの文化のポイントです。
やはり日本では、年齢が違えば気を使う場面も少なからずあるかもしれません。
乾杯ではグラスを下にしなければならない、
先輩に仕事をさせてはいけないなど、
バーベキューという楽しい時間でも気遣いしなければ…
なんてこともありますね。
しかし、アメリカでは全く違います。
誰でもフラットな対等関係が当たり前です。
私が参加したバーベキューでは、
日本の上下関係の文化の話を聞いた60代のおじいちゃんが、
「なぜ、逆に敬われなければならないの?そんなの必要ないよ。HAHAHA♪かんぱーい!」といって
若い子に負けないくらいはしゃいでいました。
みんなパワフルで誰とでも親しみやすい雰囲気があるのも、
本場のバーベキューを感じられるポイントかもしれませんね。
何歳になっても若さを忘れないというのは、
アメリカ人と共に行動しているとかなり感じる場面も多いようです。
レジャーが共通の話題に
また、類は友を呼ぶという様に、
バーベキューをしている場所には同じ目的で人が集まります。
特に、世界自然遺産に登録されている場所では、
必然的に自然が大好きな人が集まります。
そのため、ハイキングの話やカヤック、
野生動物のことなど、アクティブなことが好きな人にはたまらない話題ばかりです。
ハイキング中、野生動物と遭遇する場面が沢山あるため、
「君ら今日のハイキングで熊を見たかい?」
「とても近くにいて、死ぬかと思ったよ!」
と盛り上がっています。
ハイキングを終えた後にバーベキューをしている人が多いため、
同じコースや同じ体験をした人同士、会話に花が咲くんですね。
相手が初対面だとしても
共通の話題で簡単に盛り上がっちゃうのも、
アメリカ人のフレンドリーさだと言えます。
また、同じような日程でバーベキューを行うため、
おすすめの場所や、便利グッズの紹介など、
情報共有も欠かせません。
自然が大好きでやってきている人が多いからこそ、
自然好きならではのプランの立て方だったり、場所選びだったり、
知る人ぞ知る方法で、バーベキューを楽しんでいる印象があります。
大家族感
ペットを連れてきている人も多く、
一緒に食卓を囲んでいる風景は幸せそのもの。
初対面、年齢、生き物の垣根を越えて、
雄大な自然の中でバーベキューを楽しむ。
この「大家族感」が味わえるのも本場のよさかもしれませんね。
まとめ
今回は、
私が体験した、世界自然遺産「グレイシャー国立公園」で
行う本場のバーベキューレポートでした。
皆さん、いかがだったでしょうか?
今回は、
世界遺産を舞台にしてのバーベキューでしたが、
自宅ではまた違った楽しみ方がある様です。
しかしながら、
料理の違いや、バーベキュー以外のレジャーも同時に行うなど、
日本のバーベキューとはちょっと違ったスケールを感じられたかと思います。
アメリカと日本のバーベキューでは、いくつか違う点はありましたが、
どちらも本質は同じ。
「バーベキューは楽しい!!」というものには変わりありません。
皆が楽しみ、賑やかに過ごせるバーベキューは、
私たちの日常では欠かせない行事です。
たまには、メニューを変えてみたり、
他のレジャーも一緒に行ってみたり、
普段とは違う方法でやってみると、
また新しいバーベキューの楽しみ方を発見できるかもしれませんね。
参考サイト
米国内務省国立公園局(2021.10.14)
MONTANA(2021.10.22)
トラベルjp(2021.10.22)
google翻訳(2021.10.22)
学生フリーランスとして、ライターをしております。アクティブなことが大好きで、海によく行ったり、アメリカの世界遺産でもある山にハイキングをしに行ったりしています。地元では、ビーチパーティーでバーベキューをするのが一般的です。地元民の夏といえば、ビーチパーティー。毎年夏が来るのが待ち遠しいです。今年の夏は、アメリカでバーベキューを体験しました。