- 最終更新日: 2021.11.25
- アドバイス
トレイルライター実践◆衣服調節・防寒対策法◆秋冬の快適なバーベキューライフのために!
今年もいよいよ年の瀬。
季節は秋から冬へと移り変わる頃。
気温は下がり、日没は早まり、風も冷たく……。
寒さがグッと深まります。
そこで、今回は秋冬のキャンプバーベキューでもできるだけ快適に過ごせるよう、
衣服調節方法、防寒対策について、ご案内したいと思います。
目 次
気温による衣服調節方法
気温差の大きい山地に行くことが多い筆者ですが、
気温によって、以下の様な服装を着用しています。
おすすめのアイテムも掲載していますので、参考に。
気温10~20度
【主に着用するもの】
・アンダーウェア
・長袖1枚
・セーター・フリース1枚
・アウター
・Tシャツ
・アームカバー
・ボトムス
特に、以下3点についておすすめのアイテムはこちらです↓
アウター
・防風用
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・ダウン
パッカブルで携帯性に優れた
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フリース
休憩時などに着用するのであれば、
フリースは通気性と速乾性に優れた
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ボトムス
ベースは、
【Amazon】[パタゴニア]バギーズショーツ
防風対策として軽量ロングパンツを携帯
【公式】[パタゴニア]ウインド・シールド・パンツ
気温10度以下
上記の服装の他、起毛のタイツを着用します。
【公式】[パタゴニア]キャプリーン・サーマルウェイト・ボトムがお勧め。
通気性と保温性を兼ね備えています。
防寒対策
まず、寒さを感じるときは、どんな時でしょう。
特に以下3点に注力して解説していきたいと思います。
・身体が濡れているとき
・風が身体に当たるとき
・床が冷たいとき
雨や汗冷え対策
身体が濡れているとき。
これは、汗が冷える”汗冷え”も含みます。
キャンプやバーベキューであまり濡れることはないと思いますが、
急な雨に打たれないとも限りませんので、
知識として念のため。
幼い頃のお風呂上がり…。
「風邪ひくから、体をタオルで早くふきなさい!」。
親に言われた経験は誰しもあるはず。まさにそれです。
水分が蒸発する(=乾く)時、体温が奪われていきます。
なので、汗をかいたり、雨などで濡れた時は着替えるか、
タオル等で体を拭きましょう。
人は汗をかくことによって、体温を調節しているので、
汗冷えしないためにも、汗の処理はとても重要。
とりわけ、地肌に直接触れるアンダーウェアは
ポリエステルやナイロンといった化学繊維の素材等を用いた
吸汗速乾性(汗を吸収して、体を蒸れにくくしてくれる機能)に優れたものが、おすすめ。
体から発する汗や湿気を外へ排出してくれるからです。
なので、汗をかいた時は、
アンダーウェアの上に着用しているTシャツを着替えれば、
快適に過ごせます。
秋冬は日中と朝晩の寒暖差が大きいため、
体調管理も兼ねて、ウェアは少し多めに
ゆとりある準備が賢明でしょう。
防風対策
風が強い日。キャンプやバーベキューでは厄介な状況ですよね。
風に吹かれると体温は一瞬で奪われてしまいます。
冷たい外気から体を守るため、テント内に入ったり、
タープなどで周囲を覆ったりして、
体に風が当たらないようにし、体温低下を防ぎましょう。
ウェアにレインウェアを1枚追加しておくといいでしょう。
レインウェアは撥水性だけでなく、防風性にも優れています。
ただし、誤解してはいけないことは、保温性はありません。
必ず、レインウェアはアウター(1番外側のウェア)として着用し、
その下にセーターやフリースなどといった保温性に富んだウェアを着ましょう。
また、濡れている状態で風に当たると、体は急激に冷やされます。
水の熱伝導率(熱が伝わる速さ)は空気の熱伝導率の約25倍。
つまり、体が濡れている状態で、風にさらされると、
通常の乾いている時よりも約25倍もの速さで体は冷やされてしまいます。
天候や状況、計画に応じて、着替えがあると安心でしょう。
参考サイト
・潮 田 ひとみ『肌着 のぬれ感 と衣服 内気候 ・温熱生理 』
ちなみに、標高が100m上がると気温は0.6度下がると言われています。
標高が高いところでキャンプやバーベキューをされる方は、
フィールドの標高も調べておくことをおすすめします。
アウトドアゆえに事前準備が大切です。
底冷え対策
地面やコンクリートなどに体が直接触れると、
冷気や湿気によって体温は奪われてしまいます。
キャンプマット、ラグマット、段ボールなどを断熱材として活用しましょう。
そして、できる限り接触面積を最小にしましょう。
単に靴下を2枚着用するのもいいです。
クールマックス、ナイロン、ライクラといった
透湿性と速乾性に優れた素材を用いているものだと、蒸れずに快適です。
靴下は一度濡れてしまったら、乾きにくいもの。
天候に応じて、多めに準備しておきましょう。
荷物の負担にならないのであれば、
ベッドやベンチになるコット(簡易的な折りたたみアウトドアベッド)も重宝します。
耐熱耐冷温度は100℃~-20℃を誇るナルゲンボトルにお湯を入れ、タオル等を巻いて、あんか代わりにするのもいいでしょう。
(ペットボトルは溶ける恐れがありますので、不向きです!ご注意を)
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防寒対策は癒しのかけら
秋冬のアウトドアライフ。防寒対策はいろいろあります。
屋内と異なり、キャンプやバーベキューは屋外ゆえに
ちょっとしたコツがいる場面も。
紹介したほかにも、単純に焚き火にあたる、
炭を用いた豆炭あんかを活用する。
手袋、ニット帽、マフラー、ブランケットを活用する。
とりわけ、外気の影響を受けやすいと言われる
首、足首、手首は温めておきましょう。
(ホッカイロを直に肌にあてるなどの、低温火傷にはご注意を!)
カトラリーは早くお湯を沸かしたり、
調理できたりする、熱が伝わりやすいアルミ製を選ぶ。
万が一に備えて、
テントの補修用テープ、エマージェンシーシート
(体から放射される熱を反射し、体温低下を防ぐ防寒シート)を常備しておく
といったことも立派な防寒対策と言えます。
また、キャンプやバーベキューとは異なりますが、
災害時等の知識として。
人は食事(カロリー摂取)をすることで体温を上げています。
その順番は水分(お湯)+糖質→炭水化物→タンパク質→脂質です。
体が温まったら、脂質のものを食べましょう。
アウトドアでのしっかりとした防寒対策はこの上ない快適さを生んでくれるばかりか、
厄介な冷えから解放してくれる、癒しと言ってもいいでしょう。
寒さ厳しくなるこれからの季節。
みなさまの防寒対策の一助となれば、幸いです。
参考サイト
・潮 田 ひとみ『肌着 のぬれ感 と衣服 内気候 ・温熱生理 』
トレイルライター/プロデューサー 1977年東京都出身。出版社等で編集記者を経て、フリーライターに転身。 神奈川県山岳連盟会員。