- 最終更新日: 2024.05.09
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BBQ前日の肉下ごしらえ★切り方&柔らかくする下処理で美味しさUP!専門家監修あり
こんにちは!Bavi編集部です。
今回はバーベキュー(BBQ)前日にしておきたい肉の下ごしらえ(切り方・柔らかくする下処理)についてお届けします。
バーベキュー当日、会場で食材の下ごしらえに手間取った経験がある方は多いのではないでしょうか?できれば下ごしらえは前日にしておきたいもの。なおかつ、肉をより柔らかく美味しく食べられる方法があれば…
そんなお悩みを解決すべく、チームBavi専属フードコーディネーターの長森さんにもお話を伺い、バーベキューでの肉(牛・豚・鶏)の下ごしらえとして、今回は切り方と肉を柔らかくする下処理を中心にご紹介していきます。
※「焼く」という基本的なバーベキューにおける肉の下ごしらえです。
バーベキューで美味しくお肉を食べたい方は必見!ぜひ肉の下ごしらえ、参考にしてみてくださいね。
BBQの肉下ごしらえ方法|メリットと注意点
前日に下ごしらえするメリット
下ごしらえは当日会場でという人もいるでしょうが、できれば事前準備がおすすめです。バーベキューの開始時間にもよりますが、可能であれば前日に行うと安心ですね。以下の点は前日に下ごしらえをしておくメリットと言えます。
・ゴミの削減
・調理の時短
・時間の節約
・保冷剤の補助に(冷凍して保存)
まず、会場で出すゴミを減らせます。肉をトレーごと持っていくとかさばりがちなので、前日に下ごしらえした肉を密封袋などで持っていくのがおすすめ。持参する荷物も減るうえ、持ち帰るゴミも減りますね。
また、会場で肉のカットするのは時間がかかりますね。肉の種類ごとに切り分けたり漬け込んだり、下ごしらえしておけば調理時間の短縮になります。
なにより火起こしやテント張り、家族連れの場合は子どもがぐずってしまうなど、バーベキュー当日は思うように手が空かないこともあるでしょう。なるべく下ごしらえは前日にしておき、当日は時間に余裕を持っておきたいものです。
そして、前日下ごしらえして密封袋に入れた肉を冷凍しておき、そのままクーラーボックスへ入れれば、保冷剤の補助としても使えます。
肉の下ごしらえの注意点
肉の下ごしらえで注意しておきたいことがあります。それは、食中毒予防の衛生管理です。前日に下ごしらえする場合は、特に生肉の取り扱いに気を付けなければなりません。
十分に手洗いを行ったうえで、できれば食材ごとに別の使い捨て手袋を利用して下ごしらえし、終わったらすぐに冷蔵庫(冷凍庫)へ入れましょう。もちろん、当日会場での手洗いも十分に行ってください。
BBQの肉下ごしらえ方法|塊肉の切り方
普段のバーベキューは薄切り肉をチョイスする方も、たまには塊肉を購入してみるのはいかがでしょう?塊肉は好きなように切ることができ、意外と使い勝手が良かったりします。
ですが、皆さん困るのは「切り方」ではないでしょうか?ここでは、肉の下ごしらえのうち、塊肉の切り方のコツをご紹介します。
牛肉・豚肉の切り方のコツ
牛肉や豚肉は、「繊維に対して十字に切る」のが基本です。肉をよく見ると、縦に繊維が入っているのが分かります。この繊維と十字(垂直)になるように切りましょう。
コツは包丁を先からスライドするように切ること。繊維を断ち切ることができ、綺麗に切ることができます。
包丁を下に押すと、切れないだけでなく、お肉をつぶしてしまい品質低下にもつながりますので、力任せに包丁を押して切るのは避けましょう。
厚めに切る場合も薄く切る場合も、この方法だと断面が綺麗になり、加熱の際は肉に均一に火が入ります。
鶏肉の切り方のコツ
鶏肉も牛肉・豚肉と同様に、「繊維に対して十字(垂直)」になるように、筋切り(※次章で解説)してから切ると良いでしょう。
肉の厚さが均一になり、加熱ムラを防止できます。また、加熱した際の肉の縮みを防げるため、食べた時の食感が良くなりますよ。
鶏肉は黄色っぽい脂肪や血の塊が臭みの元となるので、取り除きましょう。身からはみ出た脂身も取り除くと、焼き上がりに臭みや脂っぽさが出ず、美味しく仕上がるコツです。
※鶏肉は切った後に漬け込む場合は、皮目にフォークや包丁で穴をあけておくと味がしみやすいですよ。
BBQの肉下ごしらえ方法|肉を柔らかくする下処理
バーベキューの塊肉など厚くて硬めの肉は、できるだけ食べやすく柔らかくしたいですよね。ちょっとした下処理をすれば美味しさがUPしますよ♪
肉を柔らかくするため、切る工程で試してほしいのが「筋切り」「筋取り」です。筋切り、筋取りとは、肉の繊維や硬い部位に包丁を入れることです。
厚めの牛肉や豚肉、鶏もも肉、鶏ささみなどには筋があるため、ぜひ筋切り、筋取りをしておきましょう。
筋切りのやり方
肉は、加熱した際にタンパク質が変性して収縮し、反り返ってしまいます。その反り返りを防ぐため、加熱前の肉の赤身と脂身の境界にある筋に、数箇所切れ目を入れます。
筋取りのやり方
肉にある硬い筋は噛み切れず、口当たりが悪くなるため、筋を取り除いておきます。
肉たたきのやり方
厚めで硬そうな肉は、ミートハンマーや包丁の背で肉全体を軽めに叩いておくと良いでしょう。肉の繊維がほぐれて柔らかくなります。
BBQの肉下ごしらえ方法|まとめ
今回は、バーベキュー(BBQ)前日にしておきたい肉の下ごしらえについてお届けしました。
肉の切り方のコツ、肉を柔らかくする下処理など参考になったでしょうか?これで塊肉にも挑戦できますね!
前日の下ごしらえは面倒だと思う方も多いかもしれません。ですが、当日のゴミが減ったり、時間に余裕が生まれるなど、メリットは大きいはず。
衛生管理には十分気を付けて、ぜひ肉の下ごしらえをしてみてくださいね。きっと、当日はいつもよりゆっくりと美味しくお肉が食べられるバーベキューになるはず!
▼こちらも参考に!▼
<参考情報>
・バーベキュー炉作り研究倶楽部『失敗しないバーベキュー炉作りの基本』日東書院本社,2017
・松山拓也『キャンプ大事典』成美堂出版,2019
・東麻吏『母と子のためのハイキング&キャンプ』地球丸,2017
・株式会社明治HP(2021.8.19)
・マルコメ株式会社HP(2021.8.17)
・エバラ食品工業株式会社HP(2021.8.19)
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