プロが教える、20秒で終わる包丁の錆取り方法。必殺、クレンザーマジック！！【アイテム】 | 日本最大級のバーベキュー場プラットフォーム Bavi

こんにちは！Bavi編集部です。
Bavi精肉職人〔土屋〕包丁シリーズ！今回は包丁の錆取り方法についてお届けします。

包丁の研ぎ方、砥石について、三徳包丁についてと色々ご紹介してきました。今回は、包丁の錆取り方法についてです。

それにしても、なぜ今回「包丁の錆取り」についてお届けしているかと言うと・・・実はBavi精肉職人〔土屋〕は包丁の質、そのメンテナンスまでこだわりがある人物だからなんです。
（実際、土屋は刃物店で修行した経歴があります。）

錆取りは思ったより簡単♪錆びた包丁をお持ちの方は、ぜひ試してみてくださいね。

▼こちらもおすすめ▼

https://bavi.jp/contents/knife-material/

包丁が錆びる原因は？

結論から言うと、鉄自体が錆びやすい性質を持つものだからです。それは避けて通れないもの。だからこそ、錆びにくい性質を持つ金属に加工する技術や新たな素材が生まれてきました。

錆の原因その1（素材の性質）

鉄

鉄は基本的に不純物が多く、そのまま鉄を採掘したとしても、土や岩、鉱物の中に存在します。放っておくと酸素と結びつき酸化鉄になります。不純物を取り除き、様々な物質を添加することで目的に応じて改良することができます。

鋼

こうして、取り出した鉄に0.02〜1.7％の「炭素」を加えてできた合金が「鋼」です。（上記の図では「炭素鋼」と表示しています。）鉄よりも強度と粘り強さが増し、加工しやすい金属です。
※炭素含有量が増えると強度が増します。減ると加工しやすくなります。含有量は用途によって変化します。

錆の原因その2（環境）

・汚れや水が付いたまま放置する
・空気に触れた状態が続いている

鋼の包丁は特に水分に敏感。水分の膜に酸素が溶け込みやすくなってしまいますので、濡れたまま放置は厳禁です。ステンレス製の包丁も、食材の汚れや水分を付着したままにしておくと錆が発生し、広がってしまう可能性があります。

結論：鉄は錆びやすく、水分・汚れで加速する

このように、鉄を使用した包丁の場合、鉄という素材が酸素と結びつくことで錆が発生するのです。「鋼の包丁は錆びやすい」という理由がおわかりいただけたかと思います。さらに、そこに水分や汚れが付着するとより錆びやすくなってしまうということです。

プロが教える包丁の錆取り方法

準備するもの

・クレンザー（液体／粉どちらでもOK）
・ラップまたは、かまぼこ板
※深い錆の場合は金たわし

包丁の錆取り方法　※20〜30秒程度

1）クレンザーを包丁に適量垂らす
2）ラップまたは、かまぼこ板で錆の部分を優しくこする
※時間を置かなくてOK
3）洗い流す
4）布巾でしっかり水を拭きとる
5）乾燥させてからしまう

注意点

・錆の深さによって、金たわしも有効です。
（クレンザー自体を吸収しない性質のものが◯）
・専用の錆取り消しゴムがありますが、刃の表面がボコボコになる可能性があります。
・砥石をお持ちの方は砥石の泥をクレンザー代わりに使用できます。

Before

After

プロが教える包丁を錆びさせない方法

とは言え、一番は錆を事前に防ぐこと。そのために、以下の点に注意しましょう！

・汚れをしっかり落とす
・使用後は放置せずにすぐ洗う
・水分を丁寧に拭き、乾燥させる
・他の包丁が触れないよう、離して保管する
・長期保管の場合、乾燥後に油（食用油）を表面に塗り、新聞紙で包む

プロが教える包丁の錆取り方法まとめ

今回は、包丁の錆取り方法についてご紹介しました。
いかがでしたか？

思ったより短時間で簡単ですよね。家にあるものでチャチャッととれちゃいます。錆を恐れず、鋼の包丁にチャレンジできそうな気がしてきました！

ちなみに包丁の「洗い方」についてはちょーっと注意が・・・

食洗機で包丁を洗っている方も多いのではないでしょうか？素材にもよりますが、鋼の包丁は熱を吸収するため、庫内で高熱になり組織が破壊されてしまいます。（せっかくの火入れが台無しに…）

高価な包丁は食洗機にかけないとは思いますが、包丁だけは、めんどくさくても、手洗いしましょうね！

参考情報
貝印
包丁のこと
正広