- 最終更新日: 2024.06.19
- アドバイス
【保存版】BBQでおすすめの牛肉部位(内臓除く)ランキング!〈BBQレンタル屋精肉職人監修〉
こんにちは!Bavi編集部です。
今回は「BBQ(バーベキュー)でおすすめしたい牛肉の部位(内臓除く)」についてお届けします。
いつもなんとなーく知っている部位を買ってしまったり、バーベキューセットにお任せしてよく考えていない!という方も多いのではないでしょうか?
Bavi編集部が調査したところ、部位によって味や食感が大きく違うということがわかりました。(実は同じ部位でも場所によって味が違いますが、それはまた次回…笑)
今回は精肉会社、食品会社、JA、農林水産省の公式サイト情報からBaviならではの視点で基本の牛肉部位(内臓を除く)をまとめた上で、バーベキューでおすすめの部位についてお伝えしますね。
さらに、BBQレンタル(デリバリー)のプロBaviより、精肉職人歴17年の土屋監修。ぜひ参考に!
▼忙しいあなたに!結論はこちら▼
結論:バーベキューでおすすめしたい牛肉部位ランキング!(精肉職人:土屋監修)
目 次
主要な牛肉部位(内臓除く)とは?
比較的、スーパーや精肉店で皆さんが手に取りやすい部位は限られるのではないでしょうか?各サイトによって、どこまで詳しく掲載するかは様々でしたが、今回はBavi厳選ということで以下の部位についてご紹介します。
〔今回ご紹介する牛肉部位〕
肩ロース、リブロース、バラ(カルビ)、モモ、
サーロイン、ヒレ、ランプ、イチボ、ネック、スネ
肩ロース
・部位
ロースの先端に位置し、肩からリブロースまでの部分を指す。
・肉質
筋があるが、適度に脂肪がのっている。部分によっては硬さに差があるため見極めが必要。物によっては臭いがある。
・調理方法
薄切り→すき焼き、しゃぶしゃぶ
厚切り→ステーキ
※幅広い料理に使用される
※臭いを感じる場合は味付けをした調理が適している
・補足
ザブトン
肩ロースの霜降り部位。特上ロースともいう。
リブロース
・部位
肩ロースとサーロインの間、牛の背中の中央部分を指す。
・肉質
脂肪がのっていて、霜降りになりやすい柔らかい部位。
・調理方法
薄切り→しゃぶしゃぶ、すき焼き
厚切り→ステーキ、ローストビーフ
バラ(カルビ)
・部位
牛の腹部分のこと。前足よりの部位が「かたバラ」、胸の肋骨周りを三角に切り取った部分が「三角バラ」、ともバラを上下に分けた下側の部位を「外バラ」、上側の部位を「中バラ」という。
※外バラ、中バラの総称として「ともバラ」とも呼ぶ
・肉質
コクがあり、濃厚な味。
かたバラ→赤身があり、肉の味を感じやすく弾力がある。
三角バラ→サシが入りやすい柔らかい部位。濃厚な甘みがある。
外バラ→フルーティでさっぱり。硬さがある部分もあるが霜降りがあるので食べやすい。
中バラ→肉の味を感じやすく、柔らかい。
・調理方法
煮込み料理、焼肉、ステーキ、漬け込み料理、牛丼
モモ
・部位
牛の後ろ足のことを指す。内モモと外モモに分かれる。
・肉質
全体的に赤身肉で脂肪が少ない。食感は少し固めだが、カロリーが低く、あっさりした味なので、脂身が苦手な方におすすめ。
内モモ→外モモより柔らかい。赤身の塊。
外モモ→固め。脂肪分が少ない赤身。
※バーベキューで使用するなら、内モモがおすすめ
・調理方法
内モモ→ステーキ、焼肉、ローストビーフや煮込み
外モモ→炒め物(薄切り、細切り)
サーロイン
・部位
牛の腰上部分を指す。最上級部位で、牛1頭から20kgほどしか取れない。
・肉質
運動量が少なく、脂肪と赤身のバランスが抜群で柔らかい。きめ細やかで風味濃厚。
・調理方法
ステーキ、ローストビーフ、しゃぶしゃぶ
※肉そのものの味を味わえる調理法がおすすめ
※バーベキューの場合は脂肪が多いので焼き加減注意
ヒレ
・部位
サーロインの内側にある部位を指す。
・肉質
きめ細かく、しっとり。脂肪が少ないので柔らかで旨味がある。
・調理方法
ステーキ、揚げ物
ランプ
・部位
腰からももにかけての部位。
・肉質
柔らかな赤身肉だが、適度な脂肪あり。味に深みがある。若干血なまぐさい。
・調理方法
たたき、ステーキ、ローストビーフ
イチボ
・部位
ランプにお尻の外側からかぶさっている部位。
・肉質
ランプより霜降りになりやすく、噛みごたえがあり赤身肉の味わいを楽しめる。部分によって肉質が異なり、好みによって選べる。サーロイン側が霜降りが多く甘い。外モモ側は硬めだが、旨味を感じやすい。
・調理方法
ステーキ、焼肉、煮込み、揚げ物
ネック
・部位
首の部分を指す。
・肉質
運動量がある部位のため、脂肪が少ないが、赤身で硬く筋がある。味にコクと旨味がある。
・調理方法
ひき肉、細切れ、煮込み料理
スネ
・部位
ふくらはぎ部分を指す。
・肉質
筋肉質のため、硬い。コラーゲンを含む。
・調理方法
煮込み料理(シチュー、カレー、ポトフ等)、焼肉(切り方によって)
焼肉料理?煮込み料理?牛肉部位(内臓を除く)の選び方
上記の通り、調理別に考えるとバーベキューを含む「焼肉料理」、スープなどの「煮込み料理」に大別されます。基本的には、肉質、硬さ、切り方によってその調理法が異なります。
肉質が柔らかい部位はステーキやグリルなど焼肉料理に向くため、調理の際は加熱しすぎないことが肝心。硬い肉はシチューなどの煮込み料理に向き、加熱するほどに柔らかくなります。
エバラ”お肉の部位の特徴”おいしいレシピ.
https://www.ebarafoods.com/recipe/nikubui/.(2024/4/8)
ステーキとは、肉を厚くカットした料理であり、その形状や特徴は様々です。
GOLAZO”ステーキとはどのような料理?”公式サイト.https://steak-golazo.jp/column/.(2024/6/18)
鉄板やグリルパンで焼く場合にもグリルと呼ぶことがあり、焼肉やバーベキューもグリルの1つに分類されます。
織田調理師専門学校”「グリル」「ロースト」「ソテー」、焼き方にどんな違いが!?”公式サイト.https://cook.oda.ac.jp/column/1333/(2024/6/18)
上記の通り、「バーベキューはグリルの1つ」とありますので、バーベキューは焼肉料理に含まれることになります。皆さんの認識としても、日本のバーベキューでは「焼く」ことが圧倒的に多いと言えるでしょう。
厳密に言えば、バーベキューの調理法はグリルだけでなくローストしたり、ソテーしたり多岐に渡る様ですが、今回はこの議論は避けさせていただいて(笑)、焼肉料理の中でも「グリル」に特化しておすすめしたい牛肉部位、バーベキューに合った部位をご紹介したいと思います。
結論:バーベキューでおすすめしたい牛肉部位ランキング!(精肉職人:土屋監修)
基本的に、バーベキューでおすすめしたい部位は硬い部位より柔らかい部位で、焼きすぎても固くならないものが良いでしょう。
1位:バラ(カルビ)〜バラ4種★ジューシーさを味わえ!〜
・おすすめしたい理由
脂肪分が多く、柔らかい。バラと言っても4種類に大きく分かれる。
・焼き方のコツ
遠火、強火でサッと焼く。表面の焼色が変わる程度。
・切り方のコツ(厚さ)
顎が大きい方は1cm弱、小さい方は8mmを目安に
※三角バラは甘みを感じる部位のため、薄く切ること。できれば表面にスリットを入れると無駄な油を落とすことができ、より美味しく食べられる
2位:イチボ〜さっぱり派におすすめ♪〜
・おすすめしたい理由
バラよりもさっぱりしている。同じ「イチボ」といえど、部分で霜ふりかどうか異なるので、好みに合わせて選択できる。牛カツにしても美味しい。
・焼き方のコツ
遠火、強火でサッと焼く。表面の焼色が変わる程度。
・切り方のコツ(厚さ)
5mm
3位:サーロイン〜王道部位。間違いない美味さ!〜
・おすすめしたい理由
誰もが知る王道部位で味や硬さの当たり外れがない。選びやすい。
・焼き方のコツ
アルミホイルで包んで弱火で火を通す。その後中火で焼き目をつけ、無駄な油を落とす。
・切り方のコツ(厚さ)
顎が大きい方は1cm強、小さい方は1cm弱〜5mmを目安に
番外編:シンタマ(シンシン)、スネ
バーベキューでおすすめしたい牛肉部位ランキングトップ3をお伝えしましたが、実は他にも美味しいおすすめ部位があります。それは、シンタマ(シンシン)、スネ。
シンタマはどこの部位かパッとわかりませんし、スーパーであまり見かけません。スネに至っては、「煮込みでしょ?」というリアクションが返ってきそうです。(笑)しかしながら、どちらもBavi専属精肉職人 土屋がバーベキューでおすすめしたい部位なんです。
シンタマ(シンシン)
・おすすめしたい理由
後ろ脚外側前方のモモの筋肉のうち、中心部のラグビーボールの形をした筋肉。きめ細やかで焼いても柔らかい。赤身で霜が降っている。臭みがない。
・焼き方のコツ
遠火、強火でサッと焼く。表面の焼色が変わる程度。
・切り方のコツ(厚さ)
8mm
スネ
・おすすめしたい理由
旨味が強く、濃い肉の味。切り方で筋っぽさは感じない。Baviスタッフ4名でイベント用に入荷した牛肉を試食したところ、他の部位と比較して4名とも「1番美味い」と回答。
・焼き方のコツ
弱火でじっくり焼いてコラーゲンを溶かす。色が変わるまで焼く。
・切り方のコツ(厚さ)
3〜5mm
まとめ
<結論:バーベキューでおすすめしたい牛肉部位ランキング!(精肉職人:土屋監修)>
1位:バラ(カルビ)〜バラ4種★ジューシーさを味わえ!〜
2位:イチボ〜さっぱり派におすすめ♪〜
3位:サーロイン〜王道部位。間違いない美味しさ!〜
番外編:シンタマ(シンシン)、スネ
今回は「BBQ(バーベキュー)でおすすめしたい牛肉の部位(内臓除く)」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
スーパーや精肉店でみかける部位の中で比較的手に取りやすい部位についてご紹介しました。が、番外編にあるように知らなかったけど実はバーベキューに使える!という部位があるんですね。そして、同じ部位でも味が違うという事実。肉の奥深さを知りました。
次回は「切り方」によってどう味が変化するのか、ご紹介したいと思います。
皆さんのバーベキューライフが彩りあるものになりますように♪
役に立った!という方は、シェア&ブックマーク大歓迎です。では、また!
参考情報
・JA島根
・日本ハム
・農林水産省
・肉のヒガシハラ
・エバラ
・トヨニシファーム 牛肉3D部位解説
・GOLAZO
・織田調理師専門学校
監修者紹介
Bavi専属精肉職人:土屋
精肉職人歴17年。某大手スーパー精肉部門を拠点に精肉技術を磨いた。主任兼技術トレーナー。時にホテル、時に寿司屋、時に刃物店…付随する技術は自ら足を運んで修行の毎日。セルコグループ精肉部門技術コンテストにて堂々の日本一獲得。特技は体操。趣味はバイク・車・料理。
▼プロフィール詳細▼
https://bavi.jp/contents/bavi-meat/
チームBaviはバーベキューのプロ集団。10年以上続く出張BBQサービスの経験を活かして、信頼できる情報をお届けします! 出張BBQのご用命はコチラ▶▶▶【Bavi(手軽にBBQ.com)】https://www.gpc-bbq.com/