- 最終更新日: 2024.07.12
- アドバイス
【内臓編】タンやハラミ等BBQでおすすめの牛肉部位ランキング!〈BBQレンタル屋精肉職人監修〉
こんにちは!Bavi編集部です。
今回はBBQ(バーベキュー)で使える、牛肉の部位(内臓編)についてお届けします。
いつもなんとなーく知っている部位を買ってしまったり、バーベキューセットにお任せしてよく考えていない!という方も多いのではないでしょうか?
Bavi編集部が調査したところ、部位によって味や食感が大きく違うということがわかりました。(実は同じ部位でも場所によって味が違いますが、それはまた次回…笑)
今回は精肉会社、食品会社、JA、農林水産省の公式サイト情報からBaviならではの視点で基本の牛肉部位(内臓)をまとめた上で、バーベキューでおすすめの部位についてお伝えしますね。
さらに、BBQレンタル(デリバリー)のプロBaviより、精肉職人歴17年の土屋監修。ぜひ参考に!
▼忙しいあなたに!結論はこちら▼
▼内臓の下処理方法▼
※購入後は、基本的に洗って(塩を入れた氷水)使用しましょう。必要に応じて、水に浸ける、下茹で、塩もみ等行いましょう。(詳しくは各部位にある「注意点」をご覧ください)
目 次
主要な牛肉部位(内臓)とは?
比較的、スーパーや精肉店で皆さんが手に取りやすい部位は限られるのではないでしょうか?各サイトによって、どこまで詳しく掲載するかは様々でしたが、今回はBavi厳選ということで以下の部位についてご紹介します。
〔今回ご紹介する牛肉部位(内臓)〕
ハラミ、タン、ハツ、レバー、ミノ、センマイ、小腸(ヒモ)、大腸(シマチョウ)、ホホ肉、テール
ハラミ
・部位
牛の横隔膜の筋肉のことを指す。
・肉質
赤身肉の様に見える。脂肪が少なくヘルシー。濃厚なコクと旨味が感じられる。
・調理方法
下味をつけて調理することが多い。焼肉、煮込み料理
・注意点
空気に触れると酸化、変色し易い。
タン
・部位
牛の舌のことを指す。タン元、タン先、タン下の3つの部位に分かれる。牛1頭から1〜1.5kgほどしか取れない。
※国産和牛は「黒タン」と呼ばれ重宝される。
※タン下はミンチになることが多い。
・肉質
タン元→一番柔らかく、霜を降りやすい。
タン先、タン下→少し固めで筋っぽい。
※臭みがなく上品な甘みがある。
・調理方法
タン元→焼肉、バーベキュー(柔らかい部位。薄切りか少し厚めに切って焼く)
タン先、タン下→煮込み料理(ブロックを活用する)
※硬い場合は、牛脂をコーティングして焼くと良い
・注意点
特になし。
ハツ
・部位
牛の心臓。ココロ、シンゾウ、ハート等とも。
・肉質
筋繊維が細く、コリコリと歯ごたえが良い。脂や臭みが少なく淡白。
・調理方法
焼肉(薄く切って調理)
※塩コショウでの味付けが良い。タレは臭みが増す。
・注意点
塩を揉み込み、濁りがなくなるまで流水で洗う。
レバー
・部位
牛の肝臓。
・肉質
滑らかな食感で甘みがある。加熱し過ぎるとパサつく。
・調理方法
焼肉、炒め物、揚げ物、煮込み料理
・注意点
要下処理。脂肪分を取り除き、カット後水で揉み洗い。濁りがなくなるまで流水にさらす。臭みが気になる場合は、牛乳にしばらく浸す。
ミノ
・部位
牛の胃袋(第一胃)。
・肉質
コリコリとした独特の食感で歯ごたえが良い。淡白。
・調理方法
焼肉、煮込み料理
・注意点
塩を揉み込み、濁りがなくなるまで流水で洗う。
センマイ
・部位
牛の胃袋(第三胃)。
・肉質
名前の通りひだが何層にもなり、シコシコとした食感。クセがない。
・調理方法
焼肉、鍋、炒め物
・注意点
臭みが強いため、塩を揉み込み、濁りがなくなるまで流水で洗う。下茹でも効果的。
小腸
・部位
牛の腸。ヒモ・シロとも。
・肉質
細長くて薄い、ぷるぷるとした脂身が特徴。
・調理方法
焼肉、炒め物、煮込み料理
・注意点
塩を揉み込み、濁りがなくなるまで流水で洗う。
大腸
・部位
牛の腸。シマチョウとも。
・肉質
小腸より分厚く、硬い。
・調理方法
焼肉、炒め物、煮込み料理
・注意点
塩を揉み込み、濁りがなくなるまで流水で洗う。
ホホ肉
・部位
牛の頬肉。ツラミとも。
・肉質
運動量があるため、硬い赤身肉。旨味があり濃厚。
・調理方法
焼肉、煮込み料理
・注意点
特になし。
テール
・部位
牛の尻尾。
・肉質
コラーゲンが豊富。骨髄の部分がゼラチン状になる。
・調理方法
焼肉、スープ、煮込み料理
・注意点
調理前に10分ほど下茹でし、臭みを抜く。
焼肉料理?煮込み料理?牛肉部位(内臓)の選び方
上記の通り、調理別に考えるとバーベキューを含む「焼肉料理」、スープなどの「煮込み料理」に大別されます。基本的には、肉質、硬さ、切り方によってその調理法が異なります。
肉質が柔らかい部位はステーキやグリルなど焼肉料理に向くため、調理の際は加熱しすぎないことが肝心。硬い肉はシチューなどの煮込み料理に向き、加熱するほどに柔らかくなります。エバラ”お肉の部位の特徴”おいしいレシピ.
https://www.ebarafoods.com/recipe/nikubui/.(2024/4/8)
ステーキとは、肉を厚くカットした料理であり、その形状や特徴は様々です。GOLAZO”ステーキとはどのような料理?”公式サイト.https://steak-golazo.jp/column/.(2024/6/18)
鉄板やグリルパンで焼く場合にもグリルと呼ぶことがあり、焼肉やバーベキューもグリルの1つに分類されます。織田調理師専門学校”「グリル」「ロースト」「ソテー」、焼き方にどんな違いが!?”公式サイト.https://cook.oda.ac.jp/column/1333/(2024/6/18)
上記の通り、「バーベキューはグリルの1つ」とありますので、バーベキューは焼肉料理に含まれることになります。皆さんの認識としても、日本のバーベキューでは「焼く」ことが圧倒的に多いと言えるでしょう。
厳密に言えば、バーベキューの調理法はグリルだけでなくローストしたり、ソテーしたり多岐に渡る様ですが、今回はこの議論は避けさせていただいて(笑)、焼肉料理の中でも「グリル」に特化しておすすめしたい牛肉部位、バーベキューに合った部位をご紹介したいと思います。
結論:バーベキューでおすすめしたい牛肉部位(内臓)
基本的に、バーベキューでおすすめしたい部位は硬い部位より柔らかい部位で、焼きすぎても固くならないものが良いでしょう。
1位:タン
・おすすめしたい理由
多くの人が好きな部位。内臓の中では食べやすく美味しい。
・焼き方のコツ
遠火、強火でサッと焼く。表面の焼色が変わる程度。
・切り方のコツ(厚さ)
タン元→厚切り、タン先→2〜3mm
2位:ハラミ
・おすすめしたい理由
食べやすく、味が濃い。
・焼き方のコツ
遠火、強火でサッと焼く。表面の焼色が変わる程度。
・切り方のコツ(厚さ)
すでに切ってあるものがほとんど。
3位:ミノ
・おすすめしたい理由
口直しに最適。
・焼き方のコツ
弱火でじっくり焼いてくるっと丸まるまで焼く。(ジューッと焼けた音が目安)
・切り方のコツ(厚さ)
すでに切ってあるものがほとんど。
番外編:テール、ホホ肉
バーベキューでおすすめしたい牛肉部位(内臓)ランキングトップ3をお伝えしましたが、実は他にも美味しいおすすめ部位があります。それは、テール、ホホ肉。
テールもホホ肉も硬いイメージ・・・煮込み料理でみかけることが多いですね。しかしながら、どちらもBavi専属精肉職人 土屋がバーベキューでおすすめしたい部位。騙されたと思って、試してみては?
ホホ肉
・おすすめしたい理由
濃厚な味。ハラミとタンをかけ合わせた味で食感がコリコリとしていて美味しい。
・焼き方のコツ
遠火、強火でサッと焼く。表面の焼色が変わる程度。
※硬い場合は、牛脂をコーティングして焼くと良い
・切り方のコツ(厚さ)
2〜3mm
テール
・おすすめしたい理由
コラーゲンがあってプリプリ食感。濃厚な味がおすすめ。髄肉も食べられる。
・焼き方のコツ
弱火でじっくり焼いてコラーゲンを溶かす。色が変わるまで焼く。
・切り方のコツ(厚さ)
そのまま調理可能。
まとめ
< 結論:バーベキューでおすすめしたい牛肉部位(内臓)>
1位:タン
2位:ハラミ
3位:ミノ
番外編:テール、ホホ肉
牛肉部位(内臓編)についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
スーパーや精肉店でみかける部位の中で比較的手に取りやすい部位についてご紹介しました。が、番外編にあるように知らなかったけど実はバーベキューに使える!という部位があるんですね。そして、同じ部位でも味が違うという事実。肉の奥深さを知りました。
まだまだお肉シリーズが続きます!続編を乞うご期待!
皆さんのバーベキューライフが彩りあるものになりますように♪
役に立った!という方は、シェア&ブックマーク大歓迎です。では、また!
参考情報
・JA島根
・日本ハム
・農林水産省
・肉のヒガシハラ
・エバラ
・ニチレイ
・豊洲市場ドットコムのウラガワ。
・やまがき
監修者紹介
Bavi専属精肉職人:土屋
精肉職人歴17年。某大手スーパー精肉部門を拠点に精肉技術を磨いた。主任兼技術トレーナー。時にホテル、時に寿司屋、時に刃物店…付随する技術は自ら足を運んで修行の毎日。セルコグループ精肉部門技術コンテストにて堂々の日本一獲得。特技は体操。趣味はバイク・車・料理。
▼プロフィール詳細▼
https://bavi.jp/contents/bavi-meat/
チームBaviはバーベキューのプロ集団。10年以上続く出張BBQサービスの経験を活かして、信頼できる情報をお届けします! 出張BBQのご用命はコチラ▶▶▶【Bavi(手軽にBBQ.com)】https://www.gpc-bbq.com/