バーベキューを親子活動の場に③~★完結編★自然の中で遊んで学ぼう!~【アドバイス】 | 日本最大級のバーベキュー場プラットフォーム Bavi

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  • 最終更新日最終更新日: 2021.08.07
  • コラムカテゴリー アドバイス

バーベキューを親子活動の場に③~★完結編★自然の中で遊んで学ぼう!~

こんにちは、コトバナです。

8月に入り、暑い毎日が続いていますね。
すでにバーベキューを楽しんでいる方も多いかと思います。

「バーベキューを親子活動の場に」というテーマで
シリーズ化させていただいていますが、ついに完結!

初回はバーベキューをアウトドアの一部と捉え、
アウトドアの具体的な活動と、
それらが脳の成長にどう影響を与えるのか?について
お話しました。

バーベキューを親子活動の場に①~アウトドアで得られる成長とは?~

【脳の成長に必要な要素】
・好奇心
・コミュニケーション
・運動

前回は、脳の成長に必要な要素を念頭に置きながら、
バーベキューを親子活動の場としてどう活かすか?
という点を実例を交えてご紹介しました。

バーベキューを親子活動の場に②~実践★お手伝い&遊びで飽きずに楽しく過ごそう~
【バーベキューで子どもと一緒にできる仕事】

・クッキング
・コンロやイスのセッティング
・飲み物を注ぐ
・焼く、焼いたものを取る、配る
・物の運搬
などなど…

今回は、前回の実例を踏まえて
結果的に、子どもたちがどんな力を身に付けることができるのか?
を探っていきたいと思います。

ただでさえ、ウキウキワクワク♪
子どもにとって楽しいバーベキュー★

親子で一緒に楽しめて、
子どもの成長にもつながるバーベキューなら
なおさら良いですよね。

そうした工夫のヒントになればと思います。

バーベキュー(アウトドア)で身に付く力とは

※このシリーズでは、バーベキューを
アウトドアの一部と捉えて話を進めています。

専門家の意見と筆者自身の経験を基に
身に付く力として、以下の6点が考えられます。

<バーベキュー(アウトドア)を通して得られる力>

・自己を認める力(自己肯定感)
・親子が互いに認める力
・他者の存在を認める力(やさしい心)
・知識力(知識とリアルの結びつき)
・困難に打ち勝つ力(強い心)
・問題解決、課題遂行能力

【参考 】
瀧 靖之『アウトドア育脳のすすめ』山と渓谷社,2018

自己を認める力(自己肯定感)

自己肯定感は、最近の育児書には
必ずと言っていい程出て来るキーワードです。

”これは、自分を認め、自分を好きであると思える、気持ちや感覚です。”
(瀧,2018,p452)

この力は心身の発達・学力の土台となるものであり、
アイデンティティを支える柱とも考えられますね。

バーベキューで一緒にできる仕事が色々ありますが
クッキングでも何でも
本人がやりたいと興味を持ったものを
やらせてみてはいかがでしょうか。

できないことも、
「見守りながら」やり方を教えてあげれば
できることに変わります。

どんなに小さなことでも
「やりきった!」という充実感と、
それを大人が「やれたね!」と認めることが
自己肯定感を育てることに繋がるのです。

生きる力と言っても過言ではない、この「自己肯定感」
やれたからこそ、また次へ挑戦できるんですよね。

自己を認めることができれば、
健康な心が育つでしょうし、その土台の上で
しっかり身体を鍛えることができるでしょう。

親子が互いに認める力

親子で一緒の経験・体験をすることは
子どもにとって、学びの近道。
心理学用語で「モデリング学習」というそうですが、
やらせるのではなく、
やってみせるということです。

手本となる親の行動を見て、
まるで鏡のように子どもが真似をし、学ぶということです。
親に失敗があってもよいかと思います。
失敗しつつ、一緒にどう解決するのか
考えてもよいかもしれませんね。

「やって見せる」ということは
一緒にやらければ成り立たない行為ですが、
一緒に同じことをやるからこそ
お互いにできることに気づき、認めることができます。

我が子はできないと思っていたけど、
やらせてみると思ったよりできるようになっていた…

そんな気づきがあるかもしれませんね。

”親子で楽しむことは、子どもの発達・成長にとってきわめて重要です。(中略)この「ほめる」というのはとても大切なことで、人の脳を発達させるのです。”
(瀧,2018,p605)

「子どもを遊ばせる」というものに限らず、
親子が一緒に楽しめる、同じ経験ができるバーベキューにしませんか?

他者の存在を認める力(やさしい心)

参考文献の中で、
自然体験を活発に行っている家庭にアンケートを取り
「わが子が心優しい子に育っていると思うか?」と質問したそうですが、
100%の親が「そう思う」と回答したそうです。
(瀧,2018,p505)

私もそう思います。
自然の中は沢山の生き物の棲みかで、
命を体感することができますよね。

我が家でのバーベキューの最中には
虫捕りが始まることが日常茶飯事。

それと合わせて図鑑などを使って調べながら
理解を深めます。

息子は4歳になってから、
「自分がどこから来たのか?」
「いつ死ぬのか?」
など質問してくるようになりました。

これは生き物の命に興味を持っているからこその質問です。
親としては嬉しいこと。

自分の命を大切にし(自己肯定感とも繋がりますが)、
他者も大切にできる、
やさしい心を持つことに繋がるのです。

食材を扱うバーベキューでは、
アクティビティと一緒にしてもよいかもしれません。
生きた魚を釣ったり、貝を採ったり、
観察しつつ食事することで、
バーベキューが食育に繋がりますよね。

知識力(知識とリアルの結びつき)

前出の通り、
アウトドアの一環としてのバーベキューは、
より自然の生き物に触れる機会がありますね。

さらに、図鑑や検索エンジンで調べることで
知識とリアルを結びつけることができます。

バーベキュー食材も子どもにとっては
知識とリアルが結びつく良い題材です。

牛や豚を生き物として見る時と
肉として見る時とでは、見え方が違います。
「なんの肉?」と聞かれることもありますが
興味があるということですよね。

それを火で焼いて食べるという
原始的な方法に近い形が
より「食」というものの知識を深めてくれそうです。

火育についてもいえるでしょう。
オール電化が進み、子ども達が火に触れる機会が減っていると言われていますが、
火の便利さと危険さを知るチャンスですよね。

前回のコラムで
息子と一緒に、焼けた食材の取り分けを行いましたが、
「炭火が熱い」ということを、体感してほしかったからです。

「火は危ないらしい」ではダメで、
「火は危ない」と理解することが必要だと考えています。

バーベキューをどの切り口で題材とするかは、
各々の家庭次第ですが、知識を深める場として
親子で考えてみませんか?

困難に打ち勝つ力(強い心)

なかなか、バーベキューだけでは
難しいかもしれませんが…
アクティビティやディキャンプ、
自然や山・川・海が楽しめる環境で
バーベキューができると
ここまでの経験が得られるかもしれませんね。

私は20代後半、山岳会に所属していたのですが、
福岡・佐賀にまたがる「脊振山系」を34km縦走したことがあります。
(総所用時間は13時間35分)
今までの登山経験の中で一番きつかった…
ですが、その後何度も振り返る出来事になりました。

何もこんなきつい山行をさせるわけではないのですが(笑)
その子その子にとって、ハードルとなることが
アウトドアの中には発生すると思います。
思った通りにならないのが「自然」。

それを乗り越えた経験が、
「あの時と比べれば」と、
目の前のトラブルを乗り越えられる力になるのです。

問題解決、課題遂行能力

上記の力と共通する点がありますが、
自分ではコントロールできない自然環境下で
生じたトラブルを、いかに回避・解決できるかということです。

・急な雨
・気温の変化
・けが
・熱中症
・トイレ
・道具の損傷
・害獣
・やけど

など考えられますが、
子どもにとってはもっと小さなことも
課題となるでしょう。

・包丁やピーラーの使い方
・重たい道具の持ち運び
・焼いた食材の取り分け
・遊びの中で上手くいかないこと諸々…

その子にとって難しいことは色々あります。

前回のコラムでは、
家の長男が竹の棒で家を作っていましたが
平面であるために倒れてしまって…
立体にすると倒れないということを知りました。

バーベキューにプラスして、
遊べる環境だったからこそ得られた力です。
「困難に打ち勝つ力」に通じる部分もありますね。

この力はコロナ禍で分かる通り、
先を読みにくい世の中だからこそ、必要な力だと考えますが、
地域社会や生活・身の回りの事象から課題を見つけ、改善することを
授業としている高校もあるくらいです。
(島根県立隠岐島前高等学校では、総合学習の時間で取り組み、全国的に注目を集めています。)

今後の世の中を担う子ども達、そして私達大人にも
求められている力と言えるでしょう。

バーベキューを親子活動の場にするために必要なこと

「バーベキューを親子活動の場に」ということで
3回に分けて考察を深めてきました。

アウトドア自体が脳の成長に役立つこと。
そして、それらをバーベキューで実践した時、
子どもの力になる要素が沢山あることがわかりました。

バーベキュー1つでも、
親がどう捉えるかで、子どもが得られる経験が
変わってきますよね。

いずれにしても、
「親子で一緒に」
「子どもと遊べる環境で」がキーワードです。

それこそが、子どもと一緒にバーベキューを楽しむコツだと
私は考えます。

ぜひ、このシリーズを参考に
小さな一歩から、
親子で実践してみてはいかがですか??

↓こちらも合わせてご覧ください♪↓
バーベキューを親子活動の場に①~アウトドアで得られる成長とは?
バーベキューを親子活動の場に②~実践★お手伝い&遊びで飽きずに楽しく過ごそう~

▼こちらの情報を参考にしました▼
・瀧 靖之『アウトドア育脳のすすめ』山と渓谷社,2018
・砂田洋子『子供と楽しむプチアウトドアのすゝめ』KINDLE,2021
・明橋大二『0~3歳の子育てハッピーアドバイス』1万年堂出版,2017
・「焚き火が好きだ。」『ガルヴィ』,実業之日本社,2021年5月10日号
コトバナ

WEBライター兼ディレクター。取材が得意。大学時代は論文賞受賞。大手人材会社でWEB制作7年&課長職。ずーっと文章書いている人生。経験上、プロジェクト管理や進行も得意。2児のママ。自然豊かな島根では庭BBQが主流。ママ友や家族とバーベキューシーズン中は月1楽しんでいる。家でもバーベキュー料理を味わう。趣味登山・料理。いや、料理は日課か?今年キャンパーデビュー♪

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