- 最終更新日: 2022.03.09
- アドバイス
バーベキューを親子活動の場に①~アウトドアで得られる成長とは?~
こんにちは、コトバナです。
「自然保育」という言葉を皆さん聞いたことがありますか?
保育園選びや子育ての一つの指針として
支持されている方も多いですよね~。
この考えはおよそ30年ほど前から日本で始まったそうです。
うちの子達も「目指せ野性児!」ということで
自然の中で生活できる園に通っています。
自然保育とは、
”自然環境や地域文化 を活用し、子どもたちの 直接的な体験を大切に する保育・幼児教育を 指します。”
【参考】
・日本自然保育学会(2021.6.30)
と、硬く表現されていますが(笑)、
幼少期の子ども達が山や森・川などの自然をフィールドとして活動しつつ、
その恵みの中で子育てをしようというものです。
この考えは長年の時を経て日本で確立し、
それに基づいて一部の自治体では認定制度が始まるなど、
普及の道筋が見えています。
ゆえに、「自然とは子どもの教育に活かせる素材である」と言えるのではないでしょうか。
もちろん、バーベキュー自体、アウトドアの一部でありますので、
アウトドアがどう影響するのか、は
避けられないテーマでもありますよね。
今回は、バーベキューを親子活動の場に①ということで
「親子でできるアウトドア活動」と
「それから得られる発達への影響」のお話まで
進めたいと思います。
ぜひ、ご参考に♬
アウトドアとは
みなさん周知のものですが、自然体験や屋外で活動することを指します。
実際の活動としては…
アスレチック、キャンプ、グランピング、きのこ狩り、山菜採り、虫採り、
バンジージャンプ、パラグライダー、昆虫観察、天体観測、焚火、登山、トレッキング、
カヌー、カヤック、川下り、釣り、ラフティング、川遊び、
サップ、サーフィン、シュノーケリング、スキューバダイビング、
漁業体験、潮干狩り、海水浴、磯遊び、など多岐にわたります。
(一部抜粋)
【参考】
・NPO法人 日本アウトドア協会(2021.6.30)
バーベキューは山川海湖野外、どの分野にも記載されています。
アウトドア活動における、「食」の部分といえるでしょう。
それ自体は
一般的に、屋外で炭を起こし、
専用のコンロで、肉や野菜を焼きながら食べる様子を想像すると思います。
しかしながら、Baviの会場ページをご覧頂ければわかるかと思いますが、
ビルの屋上や室内でのバーベキュー場もあり、
必ずしもバーベキューは自然の中とは限りません。
色々なスタイルがあるのです。
ですので、今回は
あくまでもアウトドアの一環であるバーベキューとして
定義づけしておきたいと思います。
※バーベキュー自体の成り立ちや、海外との違いについては
別の機会に詳しくお伝えしようと思います。
親子で取り組むアウトドア
上記で、アウトドアの具体例を抜粋してご紹介しました。
この中で親子で活動できるものは何があるでしょう?
応えは、好奇心を満たすものなら「何でもOK」です。
年齢によって、取り組めるものが異なりますが、
基本的に子どもの「好奇心」を刺激できるもの、
そして親子で取り組めるものであれば、
特別にどこかへ出かけなくても実践できそうです。
単に、家の周辺で虫採りをする、近所の公園へ出かける。
その時に草花を観察する。採集する。育てる。家でも観察する…
最近は「お家キャンプ」という言葉まで出てきていますが、
ベランダでレジャーシートを敷いて(テントがあればなおよし)
おやつタイム、でも良いのではないでしょうか。
脳の成長に必要な要素
・好奇心
・コミュニケーション
・運動
これらの活動は家ではない非日常の体験を得ることで、
子どもの脳の成長にとって、とても良い刺激を与えているといいます。
【参考 】
瀧 靖之『アウトドア育脳のすすめ』山と渓谷社,2018
ここでは脳の機能について詳しくはお伝えしませんが、
脳の成長にとって3つの要素が大きく影響する事だけ理解して頂けるとよいかと思います。
好奇心
「好奇心」ということは一つの大きなキーワードで、
子どもはその塊言えます。
筆者自身、4歳と2歳の子がおりますが、
二人とも2歳ごろから「家の中だけに収まりきらない」と実感すると同時に、
屋外へ出る頻度が格段に上がりました。
玄関のドア張り付いて「外にでる~~!」と
本人たちも言い出しますしね。
この行動は、家以外の世界へ目を向けられるようになったことを表します。
好奇心は、生きる源。
これがある限り、人間は成長し学びを広げていくことができるのではないでしょうか。
知りたいことが知れる喜び、楽しさってありますよね。
そしてこれは、他者へ興味を持ち、
コミュニケーションを取るきっかけへと繋がります。
コミュニケーション
わが子が通っていた保育園(E園とします。)では、
2歳児のクラスが「単独クラス」で、それ以外は異年齢保育を行っていました。
例えば、0~1歳で1クラス、2歳児は単独クラス、3~5歳は1クラスといった具合です。
なぜか。それは、2歳児が初めて社会性を身に付ける時期だからです。
「お友達と一緒に」が合言葉。家族以外の人間にも興味を持ち、
ぶつかりながらでも認め、一緒に生活を始めていきます。
だからこそ、密に関係を築くことができるように単独クラスにされていました。
好奇心の広がりと社会性の構築が同時期に進められています。
このことから、好奇心がコミュニケーションに必要であると言えるでしょう。
同時に、いかに他者と上手に付き合えば良いのか。
小さな頭の中で考えを巡らせる毎日なのでしょうね。
運動
そして、脳の成長に必要な要素、「運動」です。
人工的に作られた環境ではない自然には、平坦な道はありません。
でこぼこ道。上り坂、下り坂。石や砂、砂利、草…環境によって
歩きにくさも違いますね。一定ではないのです。まさに野性児。
自然の中の遊びで身体が鍛えられます。
E園の園庭は人の手は加えられていましたが、
取って付けた人工物の寄せ集めではありませんでした。
広い庭に沢山の木が植えられ、それを登ったり降りたりして遊んでいました。
平均台は木や竹で作成したものですが、竹は滑りやすく渡りにくいものです。
庭の中央には砂でできた大きな築山がありました。
月に一度は野外活動として天候に関係なく自然の中へでかけ、
昼食をとって帰ってくるというアウトドアデーがありました。
現在は引越しに伴いK園に通っていますが、
こちらもなかなかの園です。
パンツまで泥に染めて帰ってきます。(笑)
川のすぐそばにあり、山を借りて活動に使っています。
園庭以上に、周囲の環境に恵まれ、
それ自体をフィールドとして保育されています。
毎日裸足で、五感を使って自然を感じる生活ができている息子(4歳)は、
登り棒を一番高いところまで登ることができるようになりました。(笑)
筋肉質で足が速く、身体的成長は著しいものです。
まさか2588gで小さく生まれた子とは思えません。
2歳の娘は、
鉄棒に20秒以上ぶらさがってもへっちゃらです。
3~6歳の運動野黄金期、逃さず鍛えたいですね。
まとめ
このように、アウトドア活動が
脳の成長に役立てられることがわかりました。
・好奇心
・コミュニケーション
・運動
この3つの要素を頭に入れながら、
親子活動の場としてバーベキューを
どう生かせばよいでしょうか?
次回は、我が家での実践を交えながらお話しますね♫
今回はここまで。
また次回お会いしましょう!
↓こちらも合わせてご覧ください♪↓
バーベキューを親子活動の場に②~実践★お手伝い&遊びで飽きずに楽しく過ごそう~
バーベキューを親子活動の場に③~★完結編★自然の中で遊んで学ぼう!~
▼こちらの情報を参考にしました▼
・日本自然保育学会(2021.6.30)
・NPO法人 日本アウトドア協会(2021.6.30)
・厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト(2021.6.30)
・信州やまほいくの郷(2021.6.30)
・瀧 靖之『アウトドア育脳のすすめ』山と渓谷社,2018
・砂田洋子『子供と楽しむプチアウトドアのすゝめ』KINDLE,2021
・明橋大二『0~3歳の子育てハッピーアドバイス』1万年堂出版,2017
WEBライター兼ディレクター。取材が得意。大学時代は論文賞受賞。大手人材会社でWEB制作7年&課長職。ずーっと文章書いている人生。経験上、プロジェクト管理や進行も得意。2児のママ。自然豊かな島根では庭BBQが主流。ママ友や家族とバーベキューシーズン中は月1楽しんでいる。家でもバーベキュー料理を味わう。趣味登山・料理。いや、料理は日課か?今年キャンパーデビュー♪